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コンプレッサの充填時間について

コンプレッサの充填時間について

この記事のポイント

        
  1. コンプレッサのエアー量がきちんと出ているかどうか懸念されている方
  2. 吐出空気量の適性値が知りたい
  3. コンプレッサの修理を検討している方

目安の充填時間の計算方法について

コンプレッサの能力が規定値かどうかを確認する簡易的な手段として、
充填時間を測る方法がございます。

計算式は、以下の通りです。

充填時間(S)=(592×最高圧力[MPa]×タンク容量)/吐出空気量[L/min]

上記の計算式を下記条件の事例に当てはめてみます。

【条件】
・吐出空気量:170L/min(カタログ値)
・内蔵タンク容積:65L
・最大圧力:1.0MPa

充填時間(S)=(592×1.0×65)/170

充填時間は、226.4秒となります。
そこから、気温や配管の容積、測定方法などその他の要因を考慮して、
±15秒程度の許容範囲内であれば、コンプレッサの状態については問題ないと考える目安となります。

実際の充填時間の許容値については、コンプレッサのメーカーへお問合せください。

測定方法について

ストップウォッチなどを用いて簡易的に測定を実施します。
制御圧力方式によって測定の方法が異なります。

■圧力開閉器式制御(ON/OFF制御)の場合
圧力開閉器式(ON/OFF)制御の場合は、吐出バルブを閉め、
コンプレッサのゲージ圧が0の状態から運転をONにしてからコンプレッサの制御がかかり
OFFになる圧力までの時間を測定します。

■アンローダー制御の場合
アンローダー制御の場合は、吐出バルブを閉め、ゲージ圧が0の状態から規定の上限圧力に達するまでの時間を測定します。

■ロードアンロード制御の場合
別置きの空気タンクのゲージを確認します。
空気タンクのゲージ圧が0となっているのを確認し、そこから
コンプレッサの上限圧力に達するまでの時間を測定します。

充填時間が許容範囲内にない場合

充填時間が、上記の計算式で計算した値の許容範囲外の場合は、下記要因等が考えられます。

■許容範囲内の値より明らかに短い時間の場合
・空気タンク内にドレンが溜まっている
➡ドレンを排出することによって改善します。
・周囲温度が高い

■許容範囲内の値より明らかに長い時間の場合
・ドレンバルブまたは、使用しないボールバルブを締め忘れている。
・コンプレッサの内部や配管・チューブなどでのエア漏れ
・吸込口フィルタの目詰まり
・ベルトスリップ
・ピストンやシリンダーの摩耗による昇圧能力の低下
➡上記自主メンテナンスでは、症状が改善しない場合は、コンプレッサを安全にご使用いただくために
1度お買い上げいただいた販売店へご連絡をお願い致します。

上記の内容については、あくまでも参考となります。実際の規定値については、お使いのコンプレッサメーカーへお問合せ下さい。

お問い合わせ

修理やメンテナンスに関するご相談を承ります。
トラブルシューティングで問題が解決しなかった場合は、以下のフォームよりお問い合わせください。

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