"The best in the world" of scroll スクロールの世界一

やっぱりすごい スクロール 7つの世界一

01 FIRST DEVELOPMENT 世界初の開発

1980年代、工業用コンプレッサのオイルフリー機はオイル式に対して、「価格が高い。性能が劣る。耐久性がない」等多くの課題があり、汎用用途での使用は多くありませんでした。
オイルフリー機はオイルを使用しませんので、シールは狭い隙間での非接触シールか耐摩耗樹脂による接触シールとなります。非接触シールでは、隙間からの漏れと隙間の管理が課題となり、接触シールでは、シール材の摩耗が課題となります。
スクロールの機構は、非接触シールに於いて、図のように狭い隙間のシール幅が非常に長く、複数取れ、その隙間を通って洩れようとする圧力差を小さくでき、漏れを最小限にできます。旋回運動のため摺動速度が遅く、押し付け力が小さい為、摩耗も最小限にできます。非接触シール、接触シールと旋回運動を最適に組み合わせることで低騒音,低振動,コンパクトで高性能な耐久性のあるオイルフリー機を実現することができました。

0.75kW以上の工業用オイルフリースクロールコンプレッサにおける、当社調べによるものです。

スクロール開発プロジェクトチーム(1986年結成)
スクロール開発プロジェクトチーム(1986年結成)
①円周方向隙間からの漏れ
①円周方向隙間からの漏れ ①円周方向隙間からの漏れ
吸込(外周)から吐出(中心)までに複数の三日月形のエアポケットと非接触のシール線が左右にでき、中心に行くに従いエアーポケットは徐々に小さくなり、圧縮をしていく構造。各シール線の隙間が髪の毛の一本程度と狭くて長く、ポケット間の圧力差が小さいため、洩れにくく、圧力バランスの良い構造となっている。
②スクロールの旋回運動

02 GLOBAL SUPPLY 世界一の生産販売台数

1991年に世界初のスクロールコンプレッサを開発して以来、トップシェアーを連続して維持し続け、グラフの様に毎年、着実に成長を積み重ね、おかげ様で、累計55万台を突破いたしました。その間、世界マップの様に欧州,北米,南米,中国,韓国,東南アジアに製造販売拠点を着々と設立しエリアを拡大し、現在では、ほぼ全世界の主だった地域のお客様に弊社のスクロールコンプレッサを供給しています。

0.75kW以上の工業用オイルフリースクロールコンプレッサにおける、当社調べによるものです。

累計生産販売台数の推移 累計生産販売台数の推移
エリア別生産販売規模 エリア別生産販売規模

03 RYOGA 世界最高速自動組立/
世界最高水準品質

1991年より当社より発売されているオイルフリー・スクロールコンプレッサは、おかげさまで国内はもとより世界各地で愛用され、今やコンプレッサのスタンダードのひとつとなりました。スクロールコンプレッサは、髪の毛1本程度の数十ミクロン単位という高い精度が求められるのですが、発売以来、熟練した職人たちの手によって、研ぎ澄まされた感覚をもとに精巧に組み立てられていました。
ビジネスモデルのひとつとして「当日受注、当日出荷」を掲げる当社としては、スクロールコンプレッサは、つねに高い品質と安定した生産が求められます。生産について”人への依存“から脱却するために、”職人の手の感覚”を完全自動化にすることで、高品質の均一化を目指したのが自動組立機「RYOGA」なのです。

どんな商品もそうですが「生産工程で確かな精度がなければ、確かな性能が発揮されない」という性質を、特にオイルフリー・スクロールコンプレッサは強く持っています。
例えば、スクロールコンプレッサの肝となる2枚の渦巻きラップの組み合わせ精度に、数十ミクロン単位の管理が必要なのですが、これを調整するボルトのトルク値や素材の塑性変形などが、それまで職人の手の感覚で製作されていました。それを「RYOGA」では、職人の感覚を独自の計算式にして、ミクロン単位で精度の維持を図っています。
特に難しかった点は、手の感覚だけでやっていたミクロン単位の組立作業をアルゴリズムとして計算して自動化することです。数万台という組み立ての手作業をひとつひとつ計算に当て込み、個体差も加えて、プログラムに導くという、気の遠くなるような作業でした。 旋回運動を作り出すための機構は、1本のクランク主軸と3本の補助クランク軸で構成されており、それらを組み立てる時に、それまでは人の腕の感覚だけて、全ての軸を同心に合わせて、各軸を所定の位置にあるベアリングに挿入し、回しながら徐々に各軸を中心に集めて組み込んでいました。この”回しながら各軸を中心に集める”という作業を自動化するのが特に難しかったですね。

グローバル生産戦略部 穂積 寛之
グローバル生産戦略部 穂積 寛之

安定的な生産量の確保が可能となり、熟練工より一桁良い精度での組立による品質向上が図れるようになり本当に良かったと思います。今後ともより一層、信頼性の高いスクロール製品の生産とお客様への御提供に努めてまいります。

0.75kW以上の工業用オイルフリースクロールコンプレッサにおける、当社調べによるものです。

04 LINEUP 世界一
ワイドラインナップ

発売後、スクロール製品の市場浸透が進むにつれて、市場から出力レンジの拡大の要求や高圧需要に応えるために、ラインナップの拡大を図り現在に至っています。発売後、スクロール製品の市場浸透が進むにつれて、市場からの要求で、高圧機を加え、合わせて出力レンジの拡大を行ってきました。1993年には、ドライスクロール真空ポンプを世界で初めて開発し,出力レンジの拡大を図ってきています。さらに高出力域のコンプレッサ本体と多台搭載コンプレッサを開発投入しラインナップの拡大を行い現在に至っています。今後とも独自性を生かした新しいラインナップの拡大を図って行く計画です。

0.75kW以上の工業用オイルフリースクロールコンプレッサ、または、0.1kW以上の工業用オイルフリースクロール真空ポンプにおける、当社調べによるものです。

コンプレッサ本体

(0.75kW~7.5kW, 0.8MPa仕様, 1.0MPa仕様 8機種)

SL-140EB
SL-140EB
SL-105E
SL-105E
形式 電動機
定格
出力
(kW)
最高
使用圧力
(MPa)
SL-105E 0.75 0.7
SL-140EB 1.5/2.2 0.8/1.0
SL-165E 3.7 0.8
SL-1651E 1.0
SL-2051 5.5 1.0
SL-210 7.5 0.8
SL-2101 1.0

コンプレッサセット

(0.75kW~30kW, 0.8MPa, 1.0MPa仕様,各ドライヤ有無 34機種)

SLP-07EED
SLP-07EED
SLP-22EFPD
SLP-22EFPD
SLP-55EGD
SLP-55EGD
SLP-150EGD
SLP-150EGD
SLP-220EFD
SLP-220EFD
カタログダウンロード

※電子カタログのダウンロードには登録が必要となります。

05 SILENT 世界一の静音性

圧倒的な静けさ

オイルフリースクロールコンプレッサはトルク変動が少ないことから、構造的に低騒音を実現しやすく、なかでも当社製は世界でもトップクラス。
更に2020年には静音性を突き詰めた新モデルを発売し、ますます進化し続けています。

0.75kW以上の工業用オイルフリースクロールコンプレッサにおける、当社調べによるものです。

06 ENERGY SAVING 世界最高水準の省エネ性

優れた省エネ制御
「停めるが価値!」

搭載された複数のコンプレッサ本体をお客様の空気使用量に応じて適切な台数を運転させ、必要のないコンプレッサ本体を停止させ電気代を極限まで削減する制御。

この複数台搭載機は、スクロールの開発をしていく段階の中で判明していった特長である、「振動が少ない、始動性が良い、小形でコンパクト、スクロールの本体機能を維持する周辺機器が不要」を活かすことで、他のコンプレッサでは困難な複数台搭載ができることに気付いたことと、この複数台搭載機が、お客様に大きなメリットをもたらすだけでなく、開発や生産にとってもメリットがあることから開発され実現したものです。
開発当時の1980年代は、コンプレッサに対して環境対応があまり求められていない時代でしたが、開発当初から、将来必ず、低騒音、低振動、クリーンエア、省エネ、メンテナンスフリーへと認識が変っていくことを意識して開発を行ってきた結果、現在スクロールコンプレッサは、持続可能な開発目標(SDGs)の推進に貢献できる環境対応型コンプレッサとして進化し続けています。

0.75kW以上の工業用オイルフリースクロールコンプレッサにおける、当社調べによるものです。

CASE STUDY 導入事例

株式会社鈴廣蒲鉾本店様
食品工場でクリーンエアが必須であり、複数台搭載のバックアップ機能が決め手となり導入いただきました。その後静音性と省エネ性能でも評価をいただいております。
株式会社フジメタル様
半導体製造装置部品などを製造する工場において、以前は給油式コンプレッサを使っていましたが、オイルが製品に付着することによる工数増という課題を抱えていました。そこで、オイルフリースクロールコンプレッサに切り替えたことで品質向上と環境改善につながりました。
株式会社ニチエイ様
3Dマスクの製造工場を新設する際、化粧品や医療用品製造においてクリーンで安全なオイルフリースクロールコンプレッサを全工場で採用いただきました。換気や吸気を考慮して工場稼働がストップしない最良のレイアウトをご提案し新工場でも評価いただいています。

PROPOSE SOLUTIONS 課題・ソリューション提案

不適合を低減したい
コンプレッサオイルによる製品の不適合や、生産設備のトラブルリスクを低減
生産ラインを止めたくない
複数台搭載モデルで故障による生産停止リスクを回避
騒音問題を解決したい
24時間稼働の工場での夜間作業の騒音や住宅街の近郊でも安心な静音性
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