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「信頼できる一社と深く取引したい」とオイルフリースクロールコンプレッサを全工場で導入

信頼関係 サービス対応・提案 化粧品・医療用製品

導入製品:SLP-150EF

株式会社ニチエイ 様

化粧品・化粧雑貨の中でも特にシート化粧品での画期的な商品開発・販売を誇るOEM(受託生産)メーカ、株式会社ニチエイ様。訪日外国人旅行者にも人気の3Dフェイスマスクのニーズ拡大に応えるために昨年5月に泉南工場を新設しました。
既存の2工場同様にオイルフリースクロールコンプレッサをご使用です。全工場でご導入いただいている理由も伺うことができました。

会社のアピールポイント: コットンパフ、綿球など業界初の商品を市場へ

化粧品や化粧雑貨の中でも何を専門となさっているのですか?

もともとは繊維会社の衛生材料部門が発祥であることから、不織布や紙、コットンを原料としその特徴を生かした、化粧雑貨や衛生材料などの商品化を進めてきました。業界のスタンダードとなる商品を数多く開発・販売してきたという自負があります。
例えば、コットンパフ。1962年の発売当初、化粧水は手にとって直接肌に馴染ませるものでした。そこに、化粧用コットンとして現在のような平たく長方形のものを商品化したのが弊社なのです。
コットンなら化粧水が肌に均一に行き渡り、パッティングで肌の奥まで浸透。女性の化粧習慣を変えた画期的な商品だと思っています。
衛生材料である綿球も高いシェアを誇っています。綿球は病院で消毒液をしみ込ませて塗布したり、血液などを吸収させたりするのに用います。看護師が脱脂綿を丸めて手作りしていたものを機械化による量産化に踏み切ったのが私たち。弊社が設定したサイズが現在でも業界のスタンダードになっています。

取締役技術部部長写真、泉南工場工場長写真
(左)取締役技術部部長 平野 強様、(右)泉南工場工場長 松木 智様

2枚の不織布を合わせ3D化に成功

3Dフェイスマスクは世界に先駆け開発なさったそうですね

今や化粧品売場の定番商品となったフェイスマスクを世に先駆けて出したのは1983年。その後我が社が初めて製造の全自動化を手掛けました。今最も力を入れているフェイスマスクは3工場すべてで生産。業界トップクラスの自動生産設備が整っています。

3Dフェイスマスクのアイデアは、フェイスマスクに含まれる美容液の浸透を高めるために、どうすれば素肌への密着度・吸着力を上げられるかを考えている過程で生まれました。人の顔には凹凸があるだけでなく、形も大きさもさまざまで顔にフィットさせるのは簡単ではありませんでした。
しかし、試行錯誤を重ねた末、2枚の不織布を合わせて成型することで3D化に成功し、世界各地で特許を取得。不織布の扱いはニチエイの得意とする分野です。立体的になるような独自の接着方法を見つけられたのが開発の決め手になりました。
ここ5年くらいは、インバウンドの旅行客の購入も加わって、3Dマスクの需要が急拡大しています。この泉南工場はそのニーズに応えるため、2018年5月に3Dマスク専用工場として新設しました。

3Dフェイスマスクラインアップ写真
3Dフェイスマスクは、高保湿でトーンアップやリフトアップ効果があるものなど付加価値をつけたアイテムを揃えている。

取引先とともに歩み続ける

OEMメーカとしてどんな方針をお持ちですか?

我が社の強みはあらゆる要望に対して、企画・設計・製造・納品まで一貫して対応していることです。そういった方針で化粧品を中心に多くのメーカさまとお取引きをさせていただいております。どのお取引先さまとも製造・販売に留まらずにさらに一歩進めた関係を構築していきたいと考えています。
発売後の商品のリニューアルから、ブランド拡大戦略立案などまでお取引先さまに期待していただけるようにアイデアや技術を日頃から磨いています。お取引先さまとともに成長し、歩み続ける関係づくりを構築していきたいです。

ニチエイの化粧品研究所
ニチエイの化粧品研究所ではお客さまの要望に応えるために、美容液なども独自の処方をする。

ご使用いただいてのご感想:「何かあったら頼むで!」と強固な関係を結びたい

コンプレッサの導入のいきさつをお聞かせください

当初はオイル式のスクリューコンプレッサ、レシプロコンプレッサを使用していましたが、我が社が製造するのは化粧品、医療用製品であることから安全性を考慮し、オイルフリー機を検討。そこでオイルフリースクロールコンプレッサに行き着きました。泉南工場の立ち上げ時には15kW機を3台導入して、現在3工場で出力は異なりますが計17台のオイルフリースクロールコンプレッサを稼働させています。
コンプレッサに限らず、我が社としては、新規導入時にコンペをして最も条件の合った企業と取引きを始めるのではなく、取引きを重ねながら信頼関係を醸成させていきたいと思っています。仕入先さまと長くお付き合いすることで、本当に困った時に助けてもらえることを実感していますから。
今回も新工場のオイルフリースクロールコンプレッサ導入にあたって、アネスト岩田さんに換気風量や給気面積を踏まえたレイアウト図を作成していただきました。
圧縮空気(エア)は計装などあらゆる工程で使用しているので、エアが止まると生産も止まってしまいます。今回、工場稼働がストップしないようにコンプレッサ室を含め最良の提案をいただき感謝しています。
今後も「何かあったら頼むで!」という強固な関係づくりをしていきたいと切に望んでいます。

コンプレッサ室写真
換気風量や給気面積を踏まえ、アネスト岩田がコンプレッサ室を設計。

今後の抱負:世界中の誰もがほしくなる商品開発を

フェイスマスクが市場に広がったのは、東洋に化粧水を使用する文化が浸透していたからだと考えています。
一方、西洋というとクリーム主体のスキンケアの文化となります。とはいえ、肌をきれいに保ちたいという思いは洋の東西を問わないはず。世界中の誰もが手にしたいと思える商品開発をねらっています。

クリームパック、パッケージ写真
クリームとパックを融合させた「クリームパック」。クリームが効率的に湿潤するよう不織布に工夫が施されている。

お客様プロフィール

 
株式会社ニチエイ 様
所在地 本社:大阪府堺市南区原山台5丁11番2号
泉南工場:大阪府泉南市北野2丁目4番1号
創業 1970年
事業内容 化粧品・医薬部外品・化粧雑貨・衛生材料・医療機器等の製造販売
従業員数 330名(工場含む)
URL https://www.nichiei-cosme.co.jp/ 外部リンク

記載内容は取材時の情報です。

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