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塗装ブースの種類について

1.概要

有害物質の排気方法には、大きく分けて全体排気・局所排気・プッシュブル換気の3種類があります。
全体排気とすると有害物質が室内中に飛散するため、通常は局所排気(プッシュプル換気を含む)とします。

局所排気装置と類似したものに、プッシュプル換気装置があります。
プッシュプル換気装置は空気を入れるフードと、空気を出すフードと2つがセットになっており、2つのフード間に一定の空気の流れができるのが特徴です。

局所排気装置は気体を吸収するだけでしたが、プッシュプル型では空気を押して吸収部分に誘導してくれるので、広範囲の発生源に対応することができ、少ない風量で換気できる特徴があります。
有害物質の発生源が広い場合や、発生源が移動する作業場などに最適です。(例:自動車の塗装作業など)

※アネスト岩田の塗装ブースは、囲い式ブースです。その他の塗装ブースをご検討の方は、個別に対応します。
お問い合わせをお願いします。

2.各塗装ブースについて

①局所排気装置

発生源の近くにフードと呼ばれる空気の吸込口を設けて局部的な気流を作り、発散した有機溶剤が周囲に拡散する前に吸引除去する方法です。 フードに吸込まれた有機溶剤はダクトと呼ばれる導管を通って排気ファンにより圧力を加えられ屋外に排出されます。フードの形状により、主に囲い式(ドラフトチャンバー型、グローブボックス型等)と外付け式(スロット型、ルーバー型、レシーバー型等)に種別されます。作業工程により適用するブースを選定することがポイントです。 吹付け塗装を行う場合は、一般的に囲い式ブースが用いられます。

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②プッシュプル型換気装置

捕捉気流の周囲を捕捉気流と同じ向きのゆるやかな吹出し気流で包み、気流の乱れを吸収すると同時に、吹出し気流で有機溶剤をフードまで運び、有機溶剤を吸引除去する方法です。送風機の有無や気流方向の相違により種類が異なります。

捕捉気流:有害物質の発散源又はその付近を通り吸込み型フードに向かう気流であって、捕捉面での気流の方向及び風速が一様であるもの

③全体換気装置

全体換気は希釈換気とも呼ばれ、給気口から入ったきれいな空気は、発散源付近の汚染された空気と混合希釈を繰返しながら、換気扇に吸引排気され、その結果有機溶剤の平均濃度を下げる方法です。吹付け塗装作業を行う場合は、例外を除き上記①もしくは、②の排気装置が必須です。有機溶剤を扱う作業で全体換気装置が適用される場面については、有機溶剤と作業の種類が限定されています。下記簡易選定図をご参照ください。

3.ブース簡易選定まとめ

※全体換気装置は、第3種有機溶剤を使用し、かつ吹付け作業以外のタンク内作業等のみ使用が可能となります(短時間の例外規制等を除く)。
その他、ブースの選定等、ご入用の際は、下記からお問合せください。

4.局所排気、プッシュプル換気、全体換気の長所と短所

アネスト岩田の汎用塗装ブースは「局所排気装置」になります。
※プッシュプル換気装置はご要望により対応しております。別途連絡ください。

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