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窒素ガス充填で製品品質長持ち!酸化防止・防錆の効果を徹底解説

窒素ガス充填とは、製品の品質保持や安全性の向上を目的として、様々な分野で活用されている技術です。
言葉としては耳にしたことがあっても、具体的にどのような仕組みで、どのような場面に用いられているのかまでは知らないという方が多いのではないでしょうか。
今回の記事では、窒素ガス充填に関する基本的な情報をはじめ、主な効果や具体的な方法を解説し、あわせて関連製品も紹介します。
窒素ガス充填について知りたい方はぜひ参考にしてください。

窒素ガス充填の4大効果と活用事例

窒素ガスを使用する際の期待できる4つの効果

  • ➀ 酸化を抑えて品質を保つ(酸化防止)
  • ② 酸素を減らして増殖リスクを下げる(微生物の増殖抑制)
  • ③ 袋・容器及び内容物のつぶれや破損を抑える(破損防止)
  • ④ 酸素・湿気を減らして錆や吸湿を抑える(防錆・防湿)

主な活用事例

  • 食品製造・食品包装
  • 半導体・電子部品分野
  • 医薬品・化学製品分野
  • 研究・開発現場
  • 精密機器や部品の保管・輸送
  • 車両のタイヤ

窒素ガス充填とは、容器や設備などの内部に存在する空気を排出し、窒素ガスを注入・置換する技術を指します。
窒素ガス充填は、専用の装置や設備を用いて行われるのが一般的で、内部環境を制御する手段のひとつとして位置づけられています。

窒素ガス充填の主な効果

(1) 酸化防止

酸化は、空気中に含まれる酸素が物質と反応することで起こり、食品の変色や風味の低下、金属部品の劣化など、様々な品質低下の原因となります。
窒素ガスは不活性ガスであるため、容器内の空気を窒素に置き換えることで、酸素の存在量を低減し、酸化反応が起こりにくい環境をつくることができます。
それにより、内容物が空気に触れることで生じる変質や劣化を抑えやすくなり、製品の品質を一定に保つことが可能になります。
この効果を期待して使用している例としては、食用油・ナッツ・スナック菓子の窒素置換包装や、はんだ付け(リフロー/フロー)などがあります。

食用油

(2) 微生物の増殖抑制

多くの微生物は増殖に酸素を利用するため、窒素ガスを充填し酸素濃度を下げることで増殖が抑えられやすくなります。
それにより、食品や原材料、製品表面での微生物の増殖リスクを抑え、品質の安定化につながります。
そのため、衛生管理が求められる分野では、空気中の影響を減らす手段として窒素ガス充填が用いられるケースがあります。
化学薬品などを使用せず、環境条件をコントロールする方法である点も特徴で、内容物への影響を抑えながら管理できる技術として活用されています。
この効果を期待して使用している例としては、食肉・鮮魚・惣菜のMAP包装(ガス置換包装)や、カット野菜・果物の包装があります。

食肉画像

(3) 破損防止

輸送時や保管時における内容物の破損防止にも役立ちます。容器内に窒素ガスを充填することで、外部からの圧力変化や衝撃に対して内部圧を一定に保ちやすくなり、容器の変形や内容物同士の接触による損傷を抑えることが可能です。
割れやすい製品や形状が崩れやすい製品では、容器内にガスを封入することで、圧力変化の影響を受けにくくし、袋や容器のつぶれ・変形を抑えやすくなります。このように、窒素ガス充填は品質保持だけでなく、物流工程における安全性を高める手法としても活用されています。
この効果を期待して使用している例としては、ポテトチップス等の袋菓子・粉体・乾燥食品の包装、航空・長距離輸送の部材梱包があります。

ポテトチップス画像

(4) 防錆・防湿

金属部品や機械類は、空気中の酸素や水分にさらされることで錆が発生しやすくなりますが、窒素ガスを充填することで容器内の酸素や湿気を低減し、錆の発生リスクを抑えることができます。
また、窒素ガスは乾燥した状態で供給できるため、湿度管理が求められる環境においても安定した状態を保ちやすい点が特徴です。そのため、長期間保管する部品や精密機器、湿気に弱い製品などの管理に適しています。
この効果を期待して使用している例としては、金属部品(ベアリング、研磨部品、精密機械部品)の保管・輸送や、電子部品・基板の保管(ドライキャビネット代替/補完)などがあります。

ベアリング画像

窒素ガス充填の方法

一般的な窒素ガスの充填方法は、対象物や用途、求められる管理レベルによって異なりますが、主に以下のような手法があります。

①ボンベから供給される窒素ガスを直接充填する方法

ボンベ供給は導入が容易な一方、交換・在庫・安全管理など運用負担が発生します。
一方で使用量が増えるほど、供給単価が課題になりやすい方式です。

②窒素ガス発生装置を設置し、現場で窒素を生成・供給する方法

窒素ガス発生装置は、必要なときに必要量を現場で供給でき、ボンベ手配が不要です。使用量が多い現場ほどトータルコストを下げやすい方法です。
一方で初期投資と定期メンテナンス、停電時の供給停止を考慮する必要があります。

③液体窒素から気化させた窒素ガスを使用する方法

液体窒素は高純度・大流量に対応しやすく、ピーク流量への追従もしやすい方式です。
一方で受入・貯蔵などの運用、安全対策(低温・酸欠)を前提に検討が必要です。

用途ごとに求められる窒素濃度や方法は異なりますので、窒素ガス充填においては適切な装置・設備の活用が欠かせません。

「窒素ガス発生装置」とは?

窒素ガス発生装置とは、身の回りに存在する空気から窒素を分離・生成し、必要な場所へ供給するための装置です。
外部からガスボンベや液体窒素を搬入する方式とは異なり、設置した装置で窒素ガスを生成できるため、安定した供給体制を構築しやすい点が特徴とされています。
用途や必要流量に応じて装置を選定することで、トータルのコストダウンや作業環境に合わせた運用が可能になります。

最後に

今回は「窒素ガス充填」をテーマに解説してきました。
酸素や水分の影響を抑えられる窒素ガス充填は、製品や部品の品質を安定して保つための有効な手法です。
酸化防止や微生物の増殖抑制、破損防止、防錆・防湿など、様々な目的で活用されています。
用途に応じて充填方法や設備を適切に選定することで、より効率的な運用が可能になるでしょう。
窒素ガス発生装置の活用なども含め、自社の目的や使用環境に合った方法を検討することが、適切な品質管理や作業効率の向上につながります。

アネスト岩田は、窒素ガス発生装置に必要なエアコンプレッサも製造販売しており、メンテナンスなどをスピーディに対応が可能です。食品業界における酸化防止用途をはじめ、半導体分野や研究・開発現場での品質管理など、様々な分野での実績も豊富です。
窒素ガス充填に関するお悩みやご相談等ございましたらぜひ弊社までお気軽にお問い合わせください。

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