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大型特殊車両の吹き付け作業工数を約10%削減 ― 株式会社デサンが導入したアネスト岩田「WS-200」

株式会社デサン様 栗橋工場
省エネ 作業性向上 高塗着効率

導入製品:圧送式エアースプレーガン WS-200

株式会社デサン様 栗橋工場

株式会社デサン様は、大型特殊車両の塗装、車両マーキング、サイン広告・デジタルコンテンツの3事業を柱とし、デザインから施工までを一貫して提供するワンストップ体制を強みとしています。今回訪問した栗橋工場では、新車大型特殊車両の塗装とマーキング作業が主力です。
同社が導入したのはアネスト岩田のスプレーガン「WS-200」。その背景には、従来の課題を解決し、さらなる改善を目指す強い意志がありました。
導入にあたって、株式会社デサン様栗橋工場
シニアマネージャー・神田幸司様
リーダー・島根成介様
リーダー・山岸恵輔様
リーダー・小林浩平様 
からお話を伺いましたので、今回はその事例をご紹介いたします。

デサンの皆様
(左から)小林様・神田様・島根様・山岸様

本事例のポイント

圧送式でも調整が容易で高品質な仕上がりを実現
他社製品との比較・複数回のデモを経て、「WS-200」は従来同等以上の仕上がりと水性塗料対応を評価され導入。
作業効率と負担軽減を両立
塗着効率向上により、吹き付け作業の工数を約10%削減。全体作業時間も30時間→25~27時間に短縮し、作業者の負担も軽減。
将来を見据えた取り組み
水性塗装の拡充、品質管理体制の強化、工場全体での電力削減(年間10%目標)に加え、さらなる効率化と環境対応を推進。

導入前の背景や課題を教えてください

スプレーガンは主に吸上式コンテナ(吸上カップ)につなぎ、ウレタン塗料での車両塗装に使用しています。
社内で水性塗料を普及していく方針があり、溶剤・水性どちらにも対応し、既存のスプレーガンよりも塗着効率や作業効率が上がるスプレーガンを探していました。また、従来スプレーガンには取り回し性や仕上がり、塗料の使用量に不満がありました。
狭い箇所では色が入りにくく、無理に吹き付けるとタレが発生する。広い面積では塗料ロスが多く、カップ式のため移動時の負担が大きかった事も課題でした。

シニアマネージャー 神田様
シニアマネージャー 神田様

吸上式から圧送式に変える事によって、
・作業効率、品質、環境面のバランスが取れた体制を実現できる
・以前では塗装しにくかった箇所(狭いところ等)も塗装しやすくなり、品質向上にもつなげられる
とも考えていました。

「WS-200」に切り替えるにあたっての決め手を教えてください

他社製品(3~4社)も含めて比較検討し、複数回のデモを実施しました。「WS-200」は圧送式でもスプレーガンの塗装条件のセットアップ(塗料噴出量、パターン幅、空気量) 調整が容易でした。
また、既存のW-200(現行機種WIDER2)や他社製品に比べ、塗料の使用量を削減し、膜厚や塗膜の艶感が従来と同等以上の仕上がりを実現できたことが決め手です。
水性塗料にも対応できる点も理由の一つです。

Vスリットノズルを採用した機種を選定したことで、粘度の高い水性塗料にも良好な微粒化と塗面仕上がりを実現することができました。
ユーザ様からの指定膜厚に対して、安定した品質を提供することができています。

Vスリットノズル
Vスリットノズル:ノズルに入った切れ込みにより良好な微粒化と塗面仕上がりを実現。

導入後の成果を教えてください

「WS-200」導入後、塗着効率が向上し、吹き付け作業時間が短縮されました。圧送式によりカップへの塗料補充回数が少なくなり、細部まで色が入りやすくなったことで修正時間も削減されました。
吹き付け作業の工数は約10%削減できました。復帰工程も含めた全体作業では30時間かかっていた工程が25~27時間に短縮されています。
塗料使用量は大幅減少には至っていませんが、今後の圧力設定や作業者の慣れにより改善の余地があります。

実際の吹付作業にて使用されるWS-200
実際の吹付作業にて使用されるWS-200

今後の展望と課題を教えてください

水性塗装の比率を現状の1割からさらに拡大し、品質管理体制の強化や工場全体での電力削減(年間10%目標)にも取り組む方針です。また、静電塗装の導入検討も進めており、さらなる塗着効率向上や工数および塗料削減を目指しています。
お客様の課題を多方面から解決するため、できることを一つずつ増やしていきたいと考えています。

小林様と今回導入いただいたWS-200
小林様と今回導入いただいたWS-200

株式会社デサン様のPRポイントを教えてください

神田さん:株式会社デサンは、タンクローリーの塗装から事業をスタートし、元売り会社のマーキング対応をきっかけにマーキング事業を立ち上げました。
その後、対象を拡大し、オリジナルデザインを実現するためにデザイン部門を設置。これにより、車両だけでなくサイン広告分野にも進出し、現在ではデジタル化の流れに合わせてデジタルコンテンツ事業へと多角化しています。
さらに本社にはバーチャルスタジオを開設し、キャラクター制作・運営支援サービス「いっしょにど?」を展開。制作からプロモーション戦略、販売促進まで、制作後のサポートも含めた総合的なサービスを提供しています。

大宮本社の撮影スタジオ
大宮本社には撮影スタジオがあり、デジタルコンテンツ分野へも事業を多角化している。

お客様プロフィール

大型特殊車両を中心とした塗装事業、車両マーキング事業、サイン広告デジタルコンテンツ事業の3事業を中核としています。

株式会社デサンは、大型特殊車両の塗装、車両マーキング、サイン広告・デジタルコンテンツの3事業を柱とし、デザインから施工までを一貫して提供するワンストップ体制を強みとしています。時代のニーズに合わせて出来る事をひとつひとつ増やしていく事でお客様の課題解決を多方面から支援し続けます。

デサン様1
デサン様2
所在地 本社:埼玉県さいたま市北区大成町4-140
栗橋工場:埼玉県久喜市栗橋東6-17-7
代表者 藤池 一誠(かずのぶ)
資本金 3,000万円
従業員数 90名
事業内容 粘着シートフィルム及びテープの加工並びに販売、看板の製作並びに販売、各種文字・マークの製造・貼付並びに販売、各種特殊印刷加工並びに販売、塗装、前各号に付帯関連する一切の業務
URL https://dessin.co.jp/ 外部リンク
※ 記載内容は取材時の情報です。

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