ガラスのエキスパート住田光学ガラスが選ぶ、高精度を支える圧縮空気の秘密
1953年の設立以来、光学ガラスの分野で世界をリードする株式会社住田光学ガラス様。「世の中にないものを創り出す」「人とは違う道を進んで行く」をモットーに、医療用内視鏡など、私たちの生活を支える様々な製品に欠かせない高精度な光学レンズを製造しています。
そんなガラスのエキスパート企業が、何十年もアネスト岩田のコンプレッサを選び続けている経緯について伺いました。
患者の負担を軽減する極小径レンズの製造技術
携帯電話や医療用スコープ、光ファイバーなど様々な分野で活用する光学ガラスを、ガラスの組成の開発や溶解、加工、製品化まで一貫して製造しています。
中でも同社が製造する血管内視鏡用のレンズは、なんと直径わずか0.35mmと、人間の髪の毛よりも細い驚異的なサイズです。従来のレンズの直径が1mm程度であることを考えるとその小ささは革新的です。この極小レンズは、患者の体の負担を大幅に軽減し、より精密な診断を可能にします。特に、小さな病変の発見や、深部の観察に大きな効果を発揮しています。
同社は高度な加工技術と、長年にわたって培ってきたノウハウを駆使して、世界トップレベルの光学製品を提供しています。
高精度を支えるクリーンな圧縮空気の重要性
このような高精度なレンズの製造には、安定した圧縮空気の供給が不可欠です。
レンズ成型工程では、金型にガラスを入れて加熱しながらプレスしますが、この際に使われるエアシリンダーの駆動には高品質な圧縮空気が必要となります。
過去には、給油式コンプレッサ由来のオイル混入により製品不良が発生したこともありました。オイルミストがレンズ表面に付着すると精密な検査の妨げとなるため、微細な汚れも許容されません。そのため同社では、オイルフリーコンプレッサを採用し、製品の汚染リスクを最小限に抑えることに成功しています。
アネスト岩田のコンプレッサが選ばれた理由
同社には長年アネスト岩田のオイルフリーコンプレッサを導入していただいています。
その理由の一つは、アフターサービスの充実ということです。
「ある時、運送中のトラブルでコンプレッサが破損してしまった際、アネスト岩田の担当者が迅速かつ丁寧に対応していただきました。営業の方に電話したところ、現場にかけつけて親身になって対応していただき大変感謝しています。」とありがたいお言葉をいただきました。
また、SLP-220EFは複数のコンプレッサ本体を搭載しているため、万が一、1台が故障した場合でも、生産ラインを停止することなく、製品の供給を継続することができます。これにより、納期遅延のリスクを大幅に軽減し、お客様への信頼を高めることにつながっています。
未来への挑戦
「これからも、ガラスのことならSUMITAと言ってもらえるように、世界中のお客様のニーズに合わせて対応していきます。今後も既成の概念にとらわれない自由な発想と、失敗を恐れずチャレンジする精神で新しい技術を生み出し、世界中のお客様を喜ばせることができるよう努めて参ります。」と語っていただきました。
社名 | 株式会社住田光学ガラス |
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本社所在地 | 埼玉県さいたま市浦和区針ヶ谷4-7-25 |
工場 | 浦和工場 田島田部原工場 田島長野工場 |
設立 | 昭和28年10月13日 |
資本金 | 49,347,000円(2024年8月30日現在) |
URL | https://www.sumita-opt.co.jp/ja/products/index.html |