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冷凍式ドライヤで分離する水分量

Q:「冷凍式ドライヤで分離する水分量」はどれくらいですか。

【条件】

            
吸込空気 温度: 25℃
湿度: 60%
使用コンプレッサ形式 CLP110EF-8.5D
稼働率 70%

A 0.63 L/hです……1時間あたり
8時間/日で20日間使用すると約100L排出されます

■圧縮空気の水分量の計算方法

(1) 大気の水蒸気量 大気に含まれる水分量は温度により決まります。

(2) 圧縮空気に含まれる水蒸気量(相対湿度100%の飽和水蒸気量※)大気圧換算値 気体温度の飽和水蒸気量 ÷ {(ゲージ圧力+0.1013)/0.1013}

(3) ドレン発生量計算

ドレンの発生量について

ドレン発生量(L/h)=

コンプレッサ吐出し空気量×60×【(吸込空気の水分量)-(除湿空気の水分量)】/1000

ドレンの発生量については、上記計算式で求めることが可能です。

            
【条件】
吸込空気 温度:25℃飽和水蒸気量 = 23.0g/m3
湿度: 60% 23.0×0.6 = 13.8g/m3
冷凍式ドライヤ 吐出空気量1.215m3/min
吐出圧力 0.85MPa
台数 1台
稼働率 70%
コンプレッサ 加圧露点+15℃ 飽和水蒸気量 = 12.8g/m3
大気圧換算 12.8/{(0.85+0.1013)/0.1013} = 1.36g/m3
飽和水蒸気量

ドレン発生量(L/h)=
<=1.215×0.7×60×〔13.8-1.36〕/1000=0.63L/h・・・1時間あたり

■ 参考資料

1.ドレン処理の必要性 給油式コンプレッサによって生み出された圧縮空気から出る水分(ドレン)にはオイルが含まれているため、そのまま排出できません。

2.オイル・ドレンの排出基準は「排出基準を定める総理府令」で5ppm以下(5mg/L)と定められていますので、オイルを含んだドレンは産業廃棄物業者に委託したり、ドレン処理装置が必要です。 排出基準値は各都道府県により基準が異なりますので工場、事業所の所在地の区、市役所および町村役場の公害担当窓口で確認してください。

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