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本場フランスの機械と最高の材料を使用したオリジナルチョコレート、仕上げは丁寧にスプレーガンで

食品向け設計 食品工場

導入製品:食液用スプレーガン、食液用加温塗布ユニット

「本場フランスの味を再現したい」をコンセプトにフランスの食文化を日本に伝える日仏商事株式会社様。同社のチョコレートファクトリーにて食液用加温塗布ユニット・食液ブースを導入いただきました。

ユーザーズインタビュー:日仏商事株式会社 チョコレートファクトリー/加藤様

本場フランスの機械と最高の材料を 使用したオリジナルチョコレート、 仕上げは丁寧にスプレーガンで。
「本場フランスの味を再現したい」をコンセプトに フランスの食文化を日本に伝える日仏商事株式会社様。 同社のチョコレートファクトリーにて 食液用加温塗布ユニット・食液ブースを導入いただきました。 今回はその経緯とチョコレート作りで どのようにご活用されているかを日仏商事 特販事業部 チョコレートファクトリーの加藤様にお話しを伺ってきました。

ユーザーズインタビュー:日仏商事株式会社 チョコレートファクトリー/加藤様
50年前、フランス製オーブンの輸入からスタート

Q 事業内容を教えてください。

日仏商事は1969年に創業、2019年に創立50周年を迎えました。 創業時、日本は高度経済成長の真っただ中。海外からさまざまな食品が入ってきていて、国内のパン職人たちは「本場フランスの味を再現したい」と試行錯誤を繰り返していました。 そこで当時の職人の思いに応えて、フランス製オーブンを輸入したのが日仏商事の起源です。その後、フランスからいろいろな食品の原材料や機械を輸入し、国内で販売し続けています。 また、2018年6月にはフランス・ロワール地方に自社ワイナリーを取得し、自らおいしいワインを生産し、日本の皆さんに楽しんでもらいたいと準備を進めています。 輸入だけでなく、高品質を誇る日本の釣具、殺虫剤などをニューカレドニアやタヒチなどのフランス海外県およびフランス本国への輸出事業もしております。 日仏商事は日本にフランスの食文化を伝える担い手として、「食のプロフェッショナルの皆様に高品質な食品や機械をお届けする」ことをモットーにしています。  

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オリジナルチョコレート「CACHALOT」発売へ

Q チョコレートを製造するきっかけや経緯を教えてください。

当社の研究開発課は、輸入した機械や食材を多面的に検証し、そのノウハウをお客さまへ提供しています。業務の一環として、「輸 入しているチョコレート製造機械を使用し、自分たちの持つノウハウを生かしたオリジナルチョコレートの製造・販売を」という社内 の声をきっかけに2012年に「CACHALOT(カシャロ)」の製造をスタートしました。 本場フランスのショコラトリーで使用される機械と最高の材料を使って、職人の手でチョコレートを一粒一粒丁寧に製造しています。おかげさまで、パティスリーやブーランジェリー(パン屋)、ホテル、ショコラトリーなどからの注文を受け、販路を拡大中です。

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オリジナルチョコレート「CACHALOT」ブランドの ボンボンショコラ(モールド)は、中の味とイメージ にあわせてカラーリングを施す。
工場新設を機に、作業効率・環境改善を

Q 当社の製品を導入するきっかけを教えてください。

販売量が増加しており、今後の増産も見込み2019年に400坪の新工場「チョコレートファクトリー」を建設。その際、既存の製造工程で の課題をクリアするために、新しい機械導入を検討しました。 風味豊かなボンボンショコラのなかでもチョコレートと相性の良い素材をモールド(型)に閉じ込めたものは、鮮やかな色彩をつけています。 色づけのためには、色素入りカカオバターを1日4kgほど、2時間程度かけてスプレーガンでモールドに塗布する必要があります。以前使用していたものは、カップ容量が400gほどと小さい、重力式のスプレーガンでした。色素を何度も注ぎ足すため、作業中にカカオバターがスプレーガン内部に固まっていたのです。 また、塗布作業ではどうしても液剤が飛散してしまうので、作業環境を改善することも課題の一つでした。 展示会などで見ていた食液用加温塗布ユニットなら、こういった問題点をすべて解決できるということで導入を決めました。

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食液用加温塗布ユニット (手前) 導入で、ノンス トップで作業でき、作業 効率がアップ。
食液用加温塗布ユニットと食液ブース導入で作業効率アップ

Q 機械を導入してどんな変化がありましたか?

食液用加温塗布ユニット(食液スプレーガン含む)だと、1回分の注入量が以前に比べ増えるため、温まるまで少し時間はかかります。しかし、一度作業が始まってしまえば、温め直しも、注ぎ足す手間もいりません。ノンストップで作業することができ、作業効率が上がりました。 また、思い切って食液ブースを導入したことで、作業環境も大きく改善されました。 以前は液剤の飛散対策として、換気扇と集塵機を使用していたのですが、あまりにも飛散量が多く、作業場中、霧がかかったように白くなっていました。しかし、導入した食液ブースは吸込量が多いので、メガネが曇るほど舞っていた油煙が少なくなり、メガネの手入れが楽に なって(笑)、満足しています。 内部のバッフルはステンレス製のため食洗機で丸洗いすることができます。また、バッフルの洗浄をさらに楽にするために洗えるプレフィルタを採用し、洗浄時間の短縮化といった工夫をしています。衛生面でも優れているのが助かります。

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記憶に残る一粒を作りたい

Q 手作業によるスプレーでの色づけで気をつけている点はありますか?

チョコレートの艶を出すためにテンパリング・室温・湿度・モールドの温度管理には十分配慮しています。 スプレーガンでカラーリングするチョコレートは全部で9種類。一面を同色でスプレーする製品とグラデーションをつけるものがあります。 手作業にこだわるのは、グラデーションの美しさを大切にしたいからです。グラデーションは、色素濃度のバランスやスプレーする量によってチョコレートの表情を大きく変えます。将来、機械化を検討することがあるかもしれません。しかし、今は「手に取った人の記憶に残る一粒を作りたい」と、一つ一つ確認しながら美しさを追求しています。 2月はチョコレートの販売量が一挙に増えます。この機会に、「CACHALOT」をもっとたくさんの方に届けられたらいいな、と思っています。

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