当社の電動ベローズシールポンプは縦型のポンプ構造を採用することで、
電動ベローズシールポンプでは世界最小の設置スペースを実現しました。
ポンプを設置される場所のスリム化や複数台のポンプを置けるなど、スペースを最大限にご活用いただけ、
エア駆動ポンプ用に設計された調合室にも設置可能です。
塗料入口を塗料出口の下側にしたポンプ構造のため、ポンプ内部の塗料経路にエアが溜まりにくい構造にしました。
そのため、ポンプ内部及び塗料配管内のエア抜きが短時間で完了します。
ポンプの構成は、①モーター・減速機、②ポンプ・駆動用、③フレーム(固定用)の3つのユニット構成を採用しました。
ユニット構成のため、メンテナンス時には必要なユニットだけを取り外すことが出来るとともに、固定用のフレームを除いた
2つのユニットはキャスター付きのため、高いメンテナンス性を実現しました。
オイルポンプを付属させたことにより定期給油が必要なカムフォロア、リニアガイドへ自動的に給油されます。
駆動ユニットにおいては、定期的なオイルの点検とオイル交換のみで、面倒な日常メンテナンスは必要ありません。
オイル点検は、オイルゲージから油量と状態を点検できます。
動力部が電動モータのため、同等サイズのエア駆動ポンプと比較すると、エネルギー効率が良く電気消費量を約80%削減
できます。
ポンプの吐出/吸込に関係するピストン動作には、位相を180度ずらした2つの等速度カムを採用しました。
2つの等速度カムの動きによって、吐出量を一定に保つとともに、吐出口では常に吐出状態を維持するので、
脈動が発生しにくくなります。
当社エア駆動ベローズシールポンプ対比で脈動を1/3以下に抑える結果を得ました。
ベローズシールポンプとは摺動部にベローズシール構造を採用したピストンポンプで、高い圧力倍率と大吐出性能を維持しつつ、
塗料へのダメージを最小限に抑えます。
また、電動化によりエア駆動のベローズシールポンプよりも運転管理が容易に行えるため、
塗料循環に伴う塗料ダメージを大幅に低減することが可能です。
ベローズシール構造と電動化(インバーター制御)により、塗料ライフがエア駆動プランジャーポンプ対比約7倍、
エア駆動ベローズシールポンプ対比約3倍という塗料ライフの高寿命化を実現しました。(当社テスト結果による)